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【徹底解説】クリーニングに出すべき衣類の見分け方とは

「この衣類はクリーニングに出せるの?出せないの?」と悩んだり、「そもそも、どういう衣類をクリーニングに出すべきなの?」と疑問に思ったりしたことはありませんか?

愛着がある大切な衣類や、高価な衣類をできるだけ長く、キレイに着続けたいと思うのは当然のことです。そのためにも、クリーニングを有効活用したいところですが、クリーニングに出すべき衣類の見分け方は、なかなか難しいですよね。

そこで今回は、クリーニングに出すべき衣類について、徹底的に解説いたします。

クリーニングに出したことがないけど出してみたいという方や、今までなんとなくクリーニング店を利用してきたけど不安な点がある、という方はぜひご一読ください。

クリーニングに出すべき衣類の見分け方

クリーニングに出すべき衣類の例

洗濯表示マークを確認する

洗濯表示

まず最初に必ずしてほしいことが、洗濯表示の確認です。洗濯表示とは、「繊維製品の取扱いに関する表示記号」のことで、衣類の正しい洗い方や干し方など、衣類の取扱いに関する重要な情報が記載されています。

洗濯表示は、平成28年12月1日から新しくなりました。平成28年12月1日以降の洗濯表示、平成28年11月30日までの洗濯表示、どちらも消費者庁の公式ホームページから確認することができます。

平成28年12月1日から新しくなった洗濯表示マーク
(消費者庁公式ホームページ「洗濯表示(平成 28年12月1日以降)」)

平成28年11月30日まで使われていた洗濯表示マーク
(消費者庁公式ホームページ「洗濯表示(平成28年11月30日まで)」)

クリーニングに出すべきかどうかは、新・洗濯表示では「洗濯処理記号」「ドライクリーニング処理の記号」を、旧・洗濯表示では「洗い方(水洗い)」「ドライクリーニング」を確認します。

新・洗濯表示

1.洗濯処理記号
洗濯おけの形で表されている記号で、洗濯をしていい上限の水温と、耐えられる洗濯方法についての情報を提供しています。

洗濯おけに×がついている場合、いかなる水温、方法でも洗濯をすることができないという意味になりますので、その場合は必ずクリーニングに出すようにしましょう。クリーニングに出せば、水を使用しない特別な方法で衣類をキレイにしてくれます。

2.商業クリーニング処理記号
商業クリーニング、つまりドライクリーニングとウェットクリーニングに関する情報を提供している記号です。円形で表されています。

円の中にPまたはFと書いてある場合、使用できる溶剤に違いはありますが、ドライクリーニング処理をすることが可能です。Wと書いてある場合は、ウェットクリーニング処理が可能です。

円の中に記号がなく、×だけが記されている場合、ドライクリーニング処理をすることができません。Wと書いてある上に×が記されている場合は、ウェットクリーニング処理をすることができません。

P、F、Wと書いてある場合、「洗濯処理記号」が手洗いによる洗濯処理ができる、または洗濯処理はできないとなっていることが多いです。前者であれば、自宅で手洗いするという方法もありますが、後者であれば、必ずクリーニングに出してください。

手洗いによる洗濯処理ができる場合でも、手洗いにかかる時間や手洗い用に購入する洗剤の費用、更には色落ちや型くずれなどが起きるリスクを考えると、クリーニングに出してしまったほうが効率も費用対効果もよい可能性が高いです。
ウェットクリーニングに関する表記は、新・洗濯表示から新しく導入されたものなので、全く馴染みがない、という方もたくさんいらっしゃるかと思います。

簡単に説明しますと、ウェットクリーニングとは、衣類の型くずれや収縮を防ぐことができる特殊な洗剤を用い、できる限り使用する水を控えて洗濯する方法のことで、本来水洗いが不可能な衣類に染み付いてしまった、あるいは家庭ではどうすることもできなくなってしまった水溶性の汚れを落とすために開発された技術です。

水洗いしてはいけない衣類を少量とはいえ水を使って洗濯する、あるいは繊維の奥に染み込んだ頑固な水溶性の汚れをキレイにするわけですから、プロの技が最も光る洗濯方法だと言えます。

昨今ではウェットクリーニング専用の洗剤も家庭向けに販売されていますが、コツがいりますので、Wと書いてある衣類はなるべくクリーニングに出すことをおすすめします。

旧・洗濯表示

1.洗い方(水洗い)
洗濯機、または洗濯おけの記号で表されています。洗濯機の場合、洗濯をしていい上限の水温と、耐えられる洗濯方法についての情報を提供しています。

洗濯おけの場合、手洗イと書いてあれば手洗いが可能ですが、洗濯おけの上に×が記されている場合はいかなる方法でも水洗いができないので、必ずクリーニングに出しましょう。

2.ドライクリーニング
旧・洗濯表示では、商業クリーニングに関する表記はドライクリーニングのみに限られており、3種類しかありません。

円形の中にドライと書いてあれば、ドライクリーニング処理が可能です。ドライだけでなく、セキユ系とも書いてある場合は、ドライクリーニング処理はできるが溶剤は石油系のものに限られる、という意味です。

ドライと書いてある上に×が記されている場合は、ドライクリーニング処理ができません。

ドライクリーニング処理が可能、かつ水洗いが不可能であれば必ずクリーニングに出しましょう。

ドライクリーニング処理ができない場合でも、ドライクリーニング以外の方法を用いてくれる可能性がありますので、一度クリーニング店に持っていき、相談してみるのがよいと思います。

水洗いできる素材かどうかを確認する

水洗いできる素材は、基本的に自宅で洗濯することができます。反対に、水洗いできない素材は自宅で洗濯することができませんので、クリーニングに出しましょう。

水洗いできる素材と、できない素材の代表例をご紹介します。ただし例外もありますので、素材だけで判断するのではなく、洗濯表示も一緒に確認してくださいね。

水洗いできる素材

綿花

・綿(コットン)
・麻(リネン)
・ナイロン
・ポリエステル
・アクリル

以上の素材は、どれも丈夫で手入れがしやすく、ダメージにも強いのが特徴です。一般的な洗剤を用いて、家庭で簡単に洗濯することができます。

ただし、頻繁に着用することで汗ジミや黄ばみが染み付いてしまった場合は、クリーニングに出して重点的にシミ抜き、漂白をしてもらうとよいですね。

水洗いできない素材

ウール

・ウール
・革
・毛皮
・カシミア
・アンゴラ
・レーヨン
・絹(シルク)
・ポリウレタン

以上の素材は繊細でダメージを受けやすいため、自宅で洗濯するのは至難の業です。業務用の洗剤や道具、専門的な知識がないと、色落ちや型くずれ、収縮など、様々なトラブルが起きてしまいますので、必ずクリーニングに出しましょう。

大切な衣類が取り返しのつかない状態になってしまわないように、不安に思う要素があったらクリーニングに出す、あるいはクリーニング店のスタッフに相談するようにしてください。

細かな刺繍や繊細なレースがあしらわれている衣類も、クリーニングに出したほうが無難です。丁寧に洗う、繊維に負担をかけずに洗うと簡単に言っても、素人にはその加減がわからないものです。

落としたい汚れの種類を確認する

最もクリーニングに出したいと思う瞬間は、おそらく衣類に目立つ汚れが付着してしまった時でしょう。

すぐに水でゆすいでみたけど全く落ちる気配がない、何度か洗濯したら汚れが薄くはなったけど消えてはくれない、そのような場合はぜひクリーニングの利用を検討してみてほしいのですが、まずは汚れの種類と種類ごとの対処法を把握しておきましょう。

汚れの種類は、大きく分けて「水溶性」「油溶性」「不溶性」の3つになります。

水溶性の汚れ

コーヒー

水溶性の汚れとは、水に溶ける汚れのことです。つまり、一般的な洗濯方法で落ちる可能性が高い汚れということになります。水溶性の汚れには、中性洗剤と漂白剤が効果的です。

ただし、付着してから時間が経過している、あるいはワインやコーヒーのように色素が濃い場合は落ちにくくなりますので注意しましょう。

汚れが付着している部分を重点的に何度も洗うと衣類がいたんでしまいますので、状況次第ではクリーニングに出してしまったほうがよいかもしれません。

【代表的な水溶性の汚れ】
汗、お茶、コーヒー、アルコール類、醤油、ソース、ケチャップ、ジュース、味噌汁、肉汁、ラーメンの汁、タバコの灰など

油溶性の汚れ

マニキュア

油溶性の汚れとは、油に溶ける汚れのことです。水で洗うことができませんので、基本的にはクリーニングに出すのが得策です。

クレンジングオイルやベンジンなどを使用することで油溶性の汚れが落ちることもありますが、衣類の素材や汚れの状態によるので、確実にキレイにしたいのであれば、あまりおすすめできる方法ではありません。

【代表的な油溶性の汚れ】
皮脂、植物油、ファンデーション、口紅、マニキュア、タバコのヤニ、チョコレート、ミートソース、バター、焼肉のタレ、油性ボールペン、クレヨン、朱肉など

不溶性の汚れ

墨

不溶性の汚れとは、水にも油にも溶けない汚れのことです。

落とすことが非常に難しく、中途半端なことをしてしまうとかえって状態を悪化させてしまうので、不溶性の汚れが付着した場合は速やかにクリーニングに出しましょう。

【代表的な不溶性の汚れ】
墨汁、スス、泥、粘土、金属のサビ、ゲルインクボールペン、接着剤、ガムなど

汚れの種類について簡単に説明しましたが、ネットで検索すると、種類に限らず、どの汚れについても家庭で落とす方法がたくさん掲載されていますよね。

ついつい試してみたくなりますが、洗濯に慣れていない方が真似をすると、思うように汚れが落ちないばかりか、色落ちや型くずれ、収縮、素材の劣化など、余計なダメージを衣類に与えてしまう事態になりかねません。

クリーニング店によって内容や技術力に違いはあるものの、どの店舗にも、落ちにくい汚れやシミを落とすための特別なメニューやオプションが用意されています。

落ちにくい頑固な汚れが付着してしまい、自力で落とす自信がない時は、クリーニングに出して適切な方法でキレイにしてもらいましょう。

衣類にカビが生えてしまった場合、白カビであれば自宅でもクリーニング店でも比較的簡単に落とすことができますが、黒カビは難しいので、お店のスタッフに相談するようにしてください。

型くずれの恐れがあるか確認する

学生服

スーツや制服、礼服、プリーツスカート、立体的なフリルがついた服など、シルエットを保つのが難しい衣類は、洗濯することで型くずれしてしまう恐れがあります。

シルエットを保ちたい場合は、洗濯表示や素材に関係なく、クリーニングに出すとキレイに仕上がりますよ。なかにはより美しいシルエットにするためのオプションメニューを設けている店舗もあるので、特に大切にしたい衣類がある時は調べてみてくださいね。

色落ちする衣類かどうか確認する

カラフルなTシャツ

色落ちが激しい衣類は、家庭で普通に洗濯してしまうと色味や風合いが急激に劣化してしまうばかりでなく、他の衣類にも色移りしてしまうので、クリーニングに出すことを検討しましょう。

色落ちするかどうかを確認したい時は、洗剤を含ませた白いタオルで、衣類の目立たない部分を軽くこすってみてください。白いタオルに色が付着したら、その衣類はほぼ確実に色落ちします。

衣類の購入金額や思い入れによって判断する

思い入れ

衣類の購入金額をクリーニングを利用する判断基準のひとつにするのもよい方法です。そもそも、高価な衣類には自宅では洗濯できない高級な素材や特殊な素材が使用されていることが多いので、必然的にクリーニングに出さなければなりません。

クリーニングを利用するには、もちろんお金がかかります。シミ抜きや漂白、防虫や防臭といった特殊な加工など、オプションメニューを追加すると一着あたり数千円かかることも珍しくありません。

お気に入りだったり、思い出がたくさんつまっていたりと、お金には代えられない価値がある衣類というものもたくさんありますよね。これからも大切に着ていきたいと思っている衣類であれば、定期的にクリーニングに出すことで、キレイな状態を維持することができますよ。

クリーニングに出してはいけない衣類とは

素材が合皮の衣類

革ジャン

合皮の寿命は約3年と言われており、衣類に使用される素材の中で最も劣化が早い素材のひとつだと言えます。慎重に扱っていたのに、気がついたらひび割れが起きていた、なんてことも。

一度洗濯しただけでもダメージが進行してしまうので、洗濯はせず、着用したらブラシで丁寧にホコリを払う、着用しない時は日陰に干しておくなど、日常的なケアに力を入れるようにしましょう。

装飾品がたくさん使用されている衣類

スパンコールのドレス

ビーズやスパンコール、飾りボタンなどがふんだんに使用されている衣類は、クリーニングには出さず、自宅で手洗いするほうが無難です。

もちろん、クリーニング店でも装飾品を考慮して対応してくれますが、作業工程の中で装飾品の一部が壊れたり、剥がれたり、紛失したりしてしまう可能性はゼロではありません。

一度クリーニングに出した衣類は、仕上がりまで状態を確認することはできませんから、自分の目で装飾品の状態を見ながら洗濯するのが一番よい方法です。

最後に

いかがでしたでしょうか。クリーニングに出すべき衣類と、そうでない衣類について理解することはできましたか?

もちろん、衣類の素材や状態によっては例外もありますので、本記事は参考程度にしていただき、実際にクリーニングに出す際は、お店のスタッフとクリーニングの内容や仕上がりについてよく相談し、確認してくださいね。

正しくクリーニングを利用することで、大切な衣類を守ることができます。着用回数が多い衣類や、とっておきのシーンで着用したい衣類は、定期的にクリーニングに出すようにしましょう。

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